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監視社会化する日本・・共謀罪法案、衆院通過! しかしあきらめない!

 本日、衆議院で自民・公明・維新の賛成多数で「組織犯罪処罰法改正案」(いわゆる共謀罪法案)が可決された。この法案のねらいは、警察の捜査権限を拡大し、「計画(共謀)」段階や「準備行為」段階でも処罰の対象にできるというものである。計画を立てるための話し合いや準備行為がされるかどうかを監視するためと称して、捜査段階における警察の権限を大きくしていくはずである。

(5月14日 平和とくらしを守る沖縄県民大会)

 

 すでに、昨年6月に共謀罪を先取りするような違法捜査が、参議院選挙前の大分県別府市で起こった。労働組合や平和活動を行っている団体が入居している会館を盗撮した事件である。しかし、それにかかわった警察官の処分は軽く、罰金刑程度で、降格もしていないそうだ。

 

 一方で、GPS端末を使って、捜査対象者がいる位置を割り出す操作に対しては、今年3月に最高裁が違法性があるという判断を下した。裁判所の令状なしで捜査対象者の車にGPS端末を取り付けたことは、「個人の思想を制圧して憲法の保障する重要な法的利益を侵害する」とした。このことからも、盗撮や盗聴、GPSを使った操作など市民のプライバシーを侵害するおそれがある捜査には、警察の恣意的で行き過ぎた部分がないかをチェックするシステムが必要である。

 

 憲法を軽視している安倍政権。絶対的権力を持っているとおごり高ぶり、裏では「お友達」のために便宜を図り、その動きを見た官僚たちは国民よりも権力者の意向を「忖度」して動くという、最低最悪の政治状況にある。森友学園やら加計学園やらのさまざまな「腐敗」した状況が露呈してくると、「隠蔽」と「虚言」を繰り返し、「強弁」と「強行」で次々と悪法を作っていく。

 

 まさに共謀罪の先取り的に不当に逮捕・長期拘留されていた、沖縄の地で反基地運動の先頭に立っている山城博治さんは言います。

「心折れることなく、屈することなく、闘い続けよう。」

 

 まさに、問われているのは「あきらめない」ことです。

 

 

author:kumakoukyouso, category:連帯行動, 19:03
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