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12.8東アジア・太平洋戦争開戦の日を考える講演会報告

 12月8日(木)、熊本市国際交流会館において、標記の講演会が開催された。この日は、1941年12月8日に始まった東アジア・太平洋戦争から75年目の日であり、毎年この日に「平和憲法を守る熊本県民会議」主催で取り組みが行われている。

 まず、第19代高校生平和大使の松本海空さん(玉名高校2年)より、今年8月に訪問したスイスの国連欧州本部等での活動報告が行われた。その後、同じく今年8月に開催された「原水爆禁止世界大会長崎大会」に参加した高校生を代表して、荒木美柚さん(九州学院高校1年)からその報告が行われた。

 その後、講演「日本は戦争をするのか〜集団的自衛権と自衛隊〜」と題し、半田滋さん(東京新聞論説兼編集委員)が話をされた。1時間半ほどの話であったが、非常にわかりやすく、集団的自衛権の行使や改憲に向かって前のめりになっている安倍政権の背後にある事情を話していただいた。日常のマスコミ報道では出てこないような話が満載だったので、そうだったのかと感嘆することしきりの講演であった。特に、安倍首相を本当は信用していないオバマ大統領のことや、今回南スーダンに派遣された青森の陸上自衛隊の部隊に関して危険性が高まっているという情勢分析は興味深かった。今回の南スーダンPKO派遣に関して、新たに「駆けつけ警護」と「宿営地の共同防衛」という業務を加えた安倍政権であるが、そのような中で「隊員のリスクは高まっていない」ということを繰り返す安倍首相の欺瞞性を指摘された。まさしく、今回は「戦死者」が出るかもしれない危険な状況にあることをさまざまな理由からわかりやすく説明してもらった。

author:kumakoukyouso, category:連帯行動, 15:53
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雨宮処凛さん、貧困と生きづらさを抱える若者の問題を訴える!

 12月6日(火)、佐賀市の佐賀県総合体育館で開催された「人権社会確立全九州研究集会」に参加した。6日が全体会、7日が分科会という形式で、部落差別問題をはじめあらゆる差別の解消に向けた議論が行われた。

 6日の全体会では、記念講演として「貧困と生きづらさから考える無条件の生存の肯定」と題して、作家・活動家の雨宮処凛さんと部落解放同盟中央執行委員長の組坂繁之さんによる対談という形式で行われた。雨宮さんは、反貧困ネットワークの取り組みなどで知られる方であるが、若者のみならず下流老人という言葉にあらわされるように、すべての世代で今貧困問題が深刻化していることをまずは訴えられた。特に、若者に関しては非正規労働の多さ、多額の奨学金返済に苦しむ実態を具体的に指摘された。また、英国のEU離脱、排外主義的なトランプ政権の誕生、欧州における反移民・反マイノリティの動きが起こっている方で、差別自体が変化しているのかという問いかけがあった。ここに関しては、明確な回答につながる議論はなかったが、以下のようなことを通して、明らかに以前とは違う社会になっていることは指摘されたと思う。

 先日、NHKで「若者の貧困」を報道したところ、その若者が持っていたものを見て現職の大臣も含めて「お前くらいたいしたことはない。それで貧困を語るな!」という強烈なバッシングを受ける事例があった。同じように生活保護家庭へのバッシングも起こっている。まさに、「上見て暮らすな、下見て暮らせ」という価値観に基づいた反応が起こっているということを組坂さんも指摘した。根本的な原因として、グローバリズム(競争原理)の中で排外主義の動きが世界的に起こっていることが指摘され、「一生懸命に頑張っている生活困窮者なら同情するが(あくまで同情の対象である)、憲法25条に規定された生存権にもとづき、生が無条件に肯定される社会になっていない」ことを雨宮さんは問題視され、「生活保護バッシングをする人たちは、実は自分自身の生も無条件に肯定していないのではないか」という提起もされた。

 相模原で起きた無差別障害者殺人事件は、「望ましい生」という考え方が起こした事件であり、就職するなど社会に役立つ人の生命こそが意味がある、望ましいという社会のあり方もその背景としてあったのではないかという雨宮さんの指摘にはハッとさせられた。自己肯定感や社会への信頼がないと他の人に助けてとSOSを発信できない若者の実態をもとに、当たり前に助け合える社会にしていくこと、思いやりではなく連帯の社会を作っていくことの大切さをお二人とも指摘された。とても興味深く聞くことができたお二人の対談であった。

author:kumakoukyouso, category:連帯行動, 15:37
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賃金・勤務労働条件に関する県教委との交渉、一定の改善を勝ち取り妥結!

 12月1日(木)、熊本高教組及び熊本県教組による県教育委員会との賃金・勤務労働条件に係る交渉を行い、7時間以上にわたる交渉・折衝の結果、一定の改善を勝ち取って妥結に至りました。

 今年度は、熊本地震の影響もあり、他県とはちがう給与改善据え置きという状況になるなど、非常に厳しい環境の中での対県交渉でした。交渉に参加した多くの組合員からは、さまざまな職場の実態をもとに要望を行いました。そのような中で、県教委からもいくつかの要求項目に関して改善に向けた前向きな回答があり、不満も残りましたが妥結に至りました。交渉に参加していただいた皆さん、遅くまでご苦労さまでした。

author:kumakoukyouso, category:交渉報告, 11:16
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京町会館保存資料の一部を熊本学園大学へ寄贈!

 11月29日(火)、京町会館倉庫に保存していた資料のうち、屋上に出るところにある倉庫の資料(旧県総評時代の各種資料)を、今回被災して保存する場所がないため、熊本学園大学で社会政策や労働経済学が専門分野である社会福祉学部の花田昌宣先生(水俣病研究センターのセンター長もされています)を通して学園大学に寄贈することにしました。

 1989年に労働戦線統一で現在の「連合」というナショナルセンターが設立されるわけですが、この倉庫にある資料はそれ以前の総評(日本労働組合総評議会)時代の各種労働運動の貴重な資料ばかりです。1950、60年内の三池闘争や新日本窒素労組の運動なども資料として保存されています。また、水俣病裁判関係資料もありました。

 ただおろすのが大変なので、急ごしらえで滑車を設置し、4階屋上から下へ・・・あっという間に50箱以上の段ボールに詰めた資料をおろすことができました。この制作には、元工業高校実習教師であったM先生のご協力あってのものでした。あらためて感謝申し上げます。

author:kumakoukyouso, category:その他, 13:11
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公務労協総会及び県議との意見交換会&講演会の報告

 11月26日(土)、リバーサイドホテル熊本において「熊本県公共サービス労働組合協議会(県公務労協)第11回総会」が開催され、高教組からも3名が参加しました。この組織は、地方公務員のみならず県内の国家公務員等、国民が安心して暮らすことのできる社会を支えるさまざまな公共サービスを提供している公務労働現場で働く労働組合の協議会です。学校も公共サービスを提供する場であり、私たち高教組や県教組も加盟組織の一つです。

 協議会としての最大の運動課題は、各自治体において公共サービス基本条例や公契約条例の制定をすすめることです。「公共サービス基本条例」とは、NPOや民間事業者などが提供する公共サービスも含めた地域社会における医療、福祉、教育、まちづくりなどのすべての公共サービスの質と量を確保するために、必要な措置を定めることを目的としたものです。「公契約条例」は、地方公共団体が民間企業やNPOなどと公共工事、物品購入、あるいはごみ収集などの業務を委託するときに結ぶ契約のことをいいます。公契約の場合、複数の業者から見積もりを出させて入札を行う形であるため、入札価格の低下をもたらします。最も安い価格を設定した業者に決まるため、労働者の賃金等の低下につながるという大きな問題をはらんでいます。そこで、そのような委託・入札企業で働く労働者の賃金・労働条件の低下や雇用不安を引き起こすために、その歯止めとして公契約条例を自治体に結ばせる取り組みが重要になってきています。

 総会後には、県議会の連合熊本推薦議員の皆さんとの意見交換会が開催され、公共サービス基本条例及び公契約条例制定に向けた県議会での取り組みに関して意見交換を行いました。

 その中では、学校における入札制度(一番安い価格設定をした業者に決定するシステム)の問題点を高教組から指摘し、結果として労働者の賃金が上がっていないという問題を改善するためにも公共サービス基本条例や公契約条例は必要不可欠であり、その制定により適正な価格での入札にしなければならないことを訴えました。また、以前は地元業者を優先的に使っていたが、現在はネットでの購入(「買うネット」)が増えており、値段が安く翌日配送システムなどで便利であるために、予算がない学校などはネット購入が増えている実態を伝え、地元の業者が潤うような形になるように、ここでも歯止めが必要ではないかという指摘をしました。

 その後、九州で唯一「公契約条例」を制定させた福岡県直方市の前市職員労働組合前委員長の谷口一富さんより講演をしていただきました。

author:kumakoukyouso, category:行事報告, 12:48
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